海洋深層水とは

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海洋深層水とは
太陽の光がほとんど届かず、水温が年間を通してほとんど変化しない水深200M以深の海水のことをいいます。
このため、水質を悪化させる有機物や細菌類、環境ホルモンをほとんど含まず、海水として無機化が進んでいるため水質は安定し、豊富なミネラルを含有した様々な可能性を秘めた循環型資源として位置付けられています。 特に有機物は、冷却沈降の過程でチッ素塩やリン酸塩といった親生物元素(無機栄養塩類)にまで分解され海洋深層水には無機塩の形で溶融し、元素の組成比が、生物体と類似しているところから「生命の水」とも言われています。
海洋深層水の3大特性として「低水温」「清浄性」「富栄養」を持ち合わせており、光が届かない深度200m 以深の海水の事と一般に定義されております。
表層の海水との違いは、まず水温が一定していることである。 表層水は、緯度、季節により水温が異なりますが、沖縄近海の水温は通年深度600m付近で10℃を下回ってい ます。次に富栄養と言う点では、硝酸態窒素、燐酸態燐、珪酸態珪素等が表層では、殆どゼロであるが深度 が増すにつれて濃度が上昇するが深度1000m付近より濃度の上昇はなくなります。
最後に清浄性と言う点では 細菌数が表層では100,00個/ml程の細菌が生息していますが深度1200mでは100~1000個/mlの数になります。 このようなことから、日本では高知県の室戸岬にある海洋深層水研究所、富山県の水産試験場にて研究がなさ れており平成11年度末には沖縄県の久米島にも研究施設が完成します。
海外ではハワイで研究されており、 これら施設での研究は主に水産物の育成に利用する為に大量(数千~1万トン)の海水を揚水できる能力を 持つ陸上設置型の研究施設で、取水深度は約300~600mです。
深層水には、アトピー治療に効果があるとか、 植物(野菜や果物)の生育を促進するなどの効果があるのではないかと考えられ、また酒や飲料水、食品づく りに利用されている例もあります。しかし、これらの効果や用途はまだ研究や開発の途上にあります。
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Category:軟水
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